洋楽のレビューの翻訳で勉強

英語嫌いだけど、好きな洋楽で英語を勉強します

Loveless/ My Bloody Valentine (Q MAGAZINE 1992年1月号のレビューより)全訳

 

Warped (歪んだ)

My Bloody Valentine(以下MBV)/ 彼らはポストパンクギター戦争の勝者なのか?

 

MBVの進化の不安定さに直面すると、ガレージロックの大敗が1988年発売のIsn't Anythingの気絶するほどのメロディのぶつかり合いに変化していくと想像できた人はそういないだろう。前作が発売されたとき、ポストパンク・ギター戦争は、1980年代半ばに革新的で活気のあったThe Jesus and Mary ChainSonic Youthといった各々のフィードバックやデチューンで埋め尽くされて疲弊していった。その2バンドを追う形で、ダブリン出身のMBVはポストジザメリとして、夜のステージでダイブするようなインディーロックシーンでの大躍進をとげる。

一見したところ、ノイズに執着を持つどのイギリスのバンドもIsn't Anythingというアルバムの持つ純粋なポップなスリル感と超音速的な快感に憧れ、眩暈がするほどの滑るようなギターや恍惚としたボーカルと綿にくるまれたようなハーモニーを得ようとした。そのような独創性のない者の注目を浴びることにより、MBVは、特に主にソングライティングをしていてここ3年で、2枚のEPをリリースしたことが思い返されるケヴィン・シールズのような完璧主義者には、次に革新的な破壊を招くものを生み出すと予想させられた。インディーズ界では、高まっていく期待はGuns N' Rosesの状態に近づいた。確かにLovelessは、革命的な状態というよりは、進化としてガンズのUse Your IllusionⅡとAppetite For Destructuionの関係性を有している。それにもかかわらず、まねごとをしていたフォロワーの多くは、大きなショックを受けるに違いない。

When You SleepとOnly Shallowが、溢れんばかりの曲線美を描くギターメロディで以前までの甘く描かれた今までのセメントで混ぜて固めたような音の壁のノイズポップとは最もかけ離れた曲である。MBVが与えた否定できないほどのこの感覚は、Voにあふれ出ているように、朝、目覚めたときにまだ夢を見ているような曖昧で酔うような官能性である。ケヴィンは肯定的にSometimesを美しくかつ弱弱しいほどのコード進行の中で夢中歩行している。一方、Voのビリンダの多重録音された甘い歌声は、Cocteau Twinsの領域に近づいている。

最も注目すべきことは、スタジオで過ごした時間は無駄ではないことを証明している。To Here Knows When、Loomer、Touchedは、ケヴィンとビリンダはより一層くらくらするほどのギターの渦巻きとテープのループとサンプリングを通してアンビエントの効果を発揮しながら混ぜ合わせている。その結果、ギターは歪んで、方向感覚を失わせるようになってしまった。それにもかかわらず、MBVはこれをどうにか巧みに利用している。インスト曲であるTouchedは甘ったるいディズニー映画のサントラ曲とマントラのはざまで心酔した闘いをしているような驚くべきものである。全体から聴いて、Lovelessは、事実上ギターの再発名をした、と意味することができる。

ロックンロールの伝統的なリフと感情のこもったボーカルは避けられている。時折、リズムは、Soonがハウスに影響された深いビーツならば、単なる鼓動にすぎないし、透明な靄に霞んでは、ただ現れるだけだ。そのような冒険心が商業的価値があるのかはわからないが、間違いなく名声を得ることになるではあろう。「ロックは死んだ」という議論は、ここで終わるはずなのだから。

 (5点中4点)

 

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ロンドンに行ったときに古書店で買ったものを今更翻訳してみました。いや~、こんなに真面目に訳したのはぶっちゃけ大学生以来で難しかった(意訳多いです、間違いも多いかもと思います。というかいくつかぜったい間違ってますw)

マイブラは個人的にローゼズと並んで思い入れのあるバンドでして、ほぼ毎日一曲は聴くし、Lovelessは週に2,3回は聴いてます。フジで見たときは感動しましたし、あの轟音は一生忘れられません。また、2013年に来日時にメンバーに会えたときは涙が出そうでした(ケヴィンの完璧主義者ぷりが見られて・汗)

今は、UNCUTの記事を読んでます…がロッキンオンに載ってるみたいなので翻訳はやめておきます。。

それにしても当時から、やはり名盤になることは予言されていたみたいですね。満点付けても良かったんじゃないかなと思ってみたり。どことなくこの頃からバンドの雲行きの怪しさ、今後の展開などが垣間見れて興味深かったです。

 

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